修士論文 藪野美生(2009年4月27日
問題意識
ビジネス世界において、論理的な戦略・マーケティングが用いられ、
MBAやMOTなど、未来リスクも含めて管理することに主体が置かれている。
80年代以降は理学や論理学等においてカオス理論や、ファジー論理、オートポイエーシス理論等、不確実性を前提とする考え方が立ち上がってきたが、未だ現実のビジネス世界においては、
不確実性を検証させようとするためのマネジメント強化の方向に向いている。
これらの管理体制下では、計画外、想定外の偶然や、創発の可能性を少なくしているだけでなく、偶然を危険視さえもしている。
個々の人々の生活においても、ライフプランや、ファイナンシャルプランなど、計画作成に基づいた行動基準のみがなされていることが多い。
これらが行き過ぎてしまい、計画通りに行かない事を悪として捉えられてしまうことも往々にある。
しかしながら計画実行通り進めていく事は勿論のこと、予定通り行われるプロセスの中に起きる
不確実性も肯定的に受け入れたことに価値があった事例が、科学分野の発見などにあることに
注目すべきである。これをすることで、既存の概念にとらわれない、新しく成長性のある発見につ
ながるのではないか。意図しない機会を、いかに大切にし、創発する新たな可能性をみつけ
ることが、今後求められているのだと考え、本論文への問題意識となった。
<創造>
偶発的な遭遇を、後から気付いて結果論で終わらせないために、その機会を察知することが、
ひとつの行動基準になるのではないか。
問題意識を受け、本研究では偶発的な遭遇をしたときに、偶然を生かしながら新しい世界を創出するプロセス(偶然力)を研究することを目的とする。
研究手法
事例研究
ヒアリングアンケート
<and>
DADAやシュールレアリズムなど芸術を通して、それらの持っている発想や展開を検証し、
今の時代とも結びつく点も研究してみたい。
