LAUTREAMONT (ロートレアモン伯爵)
「手術台の上でミシンと雨傘の偶然の出会い」
なんとも、ぐっとくる、このすばらしい詩、
「マンドロールの歌」 より。
ロートレアモン、本名イジドール・デュカス
"手術台"という強烈なコンテクスト
の上で、
"ミシン"
と
"雨傘"
の
偶然の出会い。
ミシンも、雨傘も、手術台も、3つとも、
この詩において、
本来の機能(ミシンはミシンとしての、雨傘は雨傘としての、手術台は手術台の)を
すべてその物の持つ意味を外されて、
設計され
インパクトのある 詩と成った。
文学用語では、異化効果。
dadaやシュルレアリスムの時代では、
デペイズマン(異郷化、日常性の脱出)
といわれる表現手法である。
ほしかった本を古本屋さんで入手しました。
「ロートレアモンの世界」
(思潮社)
ガストン・バシュラール
の
さらに詳しく↓
日常意識において、その用途が決定的に定められているように見える、まったく硬直化した現実(=雨傘)が、非常にかけ離れ、少なからずばかげた他の現実(=ミシン)に、それらが転置化(デペイズマン)されたと感じられるに違いない一つの場所(手術台の上で)思いがけず偶然に出会うと、前の現実はこの事実によって、その素朴な用途、日常性が滑り落ち、新しい現実が出現する。それはmその虚偽的絶対から、新しい真実の詩的絶対への移り、雨傘とミシンは恋をすることになるというのだ。
別の言い方をするなら、それは、かけ離れた根本的に異なる二つの世界が出会うことによって、相互的に昂揚するのである。(引用元:ダダ・シュルレアリスムを学ぶ人のために・世界思想社)
