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LAUTREAMONT

2009年11月17日

LAUTREAMONT (ロートレアモン伯爵)

「手術台の上でミシンと雨傘の偶然の出会い」

なんとも、ぐっとくる、このすばらしい詩、

「マンドロールの歌」 より。

ロートレアモン、本名イジドール・デュカス

"手術台"という強烈なコンテクスト

の上で、

"ミシン"

"雨傘"

偶然の出会い。

ミシンも、雨傘も、手術台も、3つとも、

この詩において、

本来の機能(ミシンはミシンとしての、雨傘は雨傘としての、手術台は手術台の)を

すべてその物の持つ意味を外されて、

設計され 

インパクトのある 詩と成った。

文学用語では、異化効果。

dadaやシュルレアリスムの時代では、

デペイズマン(異郷化、日常性の脱出)

といわれる表現手法である。


ほしかった本を古本屋さんで入手しました。

「ロートレアモンの世界」

(思潮社)



ガストン・バシュラール


さらに詳しく↓

日常意識において、その用途が決定的に定められているように見える、まったく硬直化した現実(=雨傘)が、非常にかけ離れ、少なからずばかげた他の現実(=ミシン)に、それらが転置化(デペイズマン)されたと感じられるに違いない一つの場所(手術台の上で)思いがけず偶然に出会うと、前の現実はこの事実によって、その素朴な用途、日常性が滑り落ち、新しい現実が出現する。それはmその虚偽的絶対から、新しい真実の詩的絶対への移り、雨傘とミシンは恋をすることになるというのだ。

別の言い方をするなら、それは、かけ離れた根本的に異なる二つの世界が出会うことによって、相互的に昂揚するのである。(引用元:ダダ・シュルレアリスムを学ぶ人のために・世界思想社)